びわこMRIワークショップ(略称BMW)について

 この会はMRI診断について勉強したい医療関係者が実際に臨床に役立つ情報を共有するための会です。MRI診断学をきわめようと本や雑誌で勉強しても、実際の臨床の場で必要となるちょっとしたミニ知識(いわゆる TIPS)については記載のないことが多く、そうした情報は口コミによらないと手に入らないことが多いものです。そこでこの会はこうした「クチコミ情報」に接する機会を効率的に増やすことを目的に設立されました。たとえますと医局内でのカンファレンスを(全世界に向かって)広げたものと言えます。偉い先生の講演を聴く会は結構多いのですが、ちょっと行儀悪く面白い勉強の会にしたいと思います。
 この会は次の3つの柱から構成されます。
■例会
 実際に会って討論する会です。それぞれの施設で経験した面白い症例を持参しあって、検討を加えます。なるべくたくさんの症例を見ることに重点を置きます。小難しいディスカッションは控え目に、2時間で最低12例くらいの症例を目にすることができればいいなと思っております。
■バーチャル討論会(http://www.big.or.jp/~biwamr/)
 例会での症例で掲載許可の出たものをインターネットのホームページにて提示し、討論を加えていきます。例会ではできなかった高度の討論を期待しています。例会に参加できなかった人もどうぞ。例会に参加したけれども夢幻の世界に逍遥なされておられた方への救済の意味もあります。例会では聞けなかったことはどしどし質問しましょう。
■電子メール会議
 これについては通常の電子メールとメーリングリストとの利用を考えています。インターネットに入っていない人でもメールアドレスをお持ちの方なら誰でも、例えばニフティなどのパソコン通信をご利用の方でも参加できます。通常の電子メールは日常の連絡などの個人的な事項に使用し、みんなに知らせたいことはどしどしメーリングリストを使用しましょう。 最近の電子メールは画像や音声を付けて送ることができますので、非常に便利です。パソコン通信とインターネット間のメールでは画像や音声は送れないことが多いのが少し残念ですが。メーリングリストについてですが、これを電子メールのID(アドレス)のリスト、つまり電話帳みたいなものと誤解している方が多いです。実は電子メールを利用する「井戸端会議」です。メーリングリスト(長いのでMLと略しますが)のIDに電子メールを送るとMLの参加者全員に同じメールがコピーされて送られますので、知識や情報を共有することが簡単に行えるのです。いまのところ、メーリングリストは準備中です(Hi-Ho というプロバイダにて設定する予定です。準備できましたらお知らせします)。

 ここでみなさんにお願いがあります。例会の際はどんな症例でもよろしいのですが、フィルム(・スライド・ビデオなど)をお持ちください。珍しい症例でなくてもかまいません。これは誤診してしまったとか、非常に悩んでまだ診断に納得がいかないとかの症例のほうがかえって参考になります。そして、インターネット上に掲載することを御承認ください。患者個人の情報は極力わからないように配慮します。そうやって、会に来れない多くの人にも1日24時間情報を提供していきたいと思っています。