珈琲人たち(2)

1998年3月12日


 


 で、コーヒーの話の2回目です。ちなみに今すすっているのはモカ=マタリです。
 うーん、高貴な味。そりゃ、飛鳥時代から貴族が飲んでますから。
フジワラモカマタリ

 わたしは結構幼いときからコーヒーはガブガブ飲んでいた記憶があります。うちの父親は外国航路の船乗りで、航海士ではなく機関士(沖田ではなく徳川ってわけ)でした。1年余りの航海を終えて帰ってくると、お土産をどっさり。それはあちこちの港で買込んだ種々の食品であり(グレープフルーツなんか箱で2つほど買ってくるので、食べきらないうちに底のほうにあったヤツはカビだらけになるのでした)、その中にはインスタントコーヒーや缶入りのレギュラー(グラインド済み)コーヒーがありました。何か(確かヒッコリーとかいう木)の根を焦して作った代用コーヒーなんかもありました。おふくろも子供のわたしが飲むのを別にとやかく言わず、結構自分で好き勝手に飲んでいた記憶があります(そのおかげでしょう、当時の私は非常に目つきの悪い、いや違った、寝付の悪いガキでしたね)。

 コーヒーって体に(少なくとも子供には)悪い印象がおありになる方もおられましょうが、医学的には定説がありません。定説が無いというのは、良いと言う人もいれば、悪いと言う人もいる、でもほとんどの人はどっちかわからんということです。少なくとも簡単に入手できる毒物のうちでは最悪のものである、あのタバコよりははるかにましです。効用として誰もがあげるのは「興奮作用」、すなわち眠けざましですね。一回目でお話ししたとおり、わたしの場合は朝の通勤電車内が図書館に早変りです。昼食後の眠気もこれで免れることができ、夜も眠気からも逃れてせっせとネットサーフィン!
 副作用としては、体臭の変化があげられます。煤(すす)ボケたような臭いになります。そして尿にもこのニオイがするようになります。ま、汗臭いよりはかなりマシでして、ある人には「先生、いいニオイがするね」と言われたりします。非常に残念ながらその人はオトコですが・・・^^;
 わたしが個人的に最大の(副)作用と考えているのは、ユメです。コーヒーを飲んでから寝ると(ってたいがい飲んで寝るのですが)、原色の非常にクライマックスばかり連続した映画のような派手な夢を見ます。別のコーナーで話したキングギドラの夢もこうして見たものなんですね。これって一種の幻覚みたいなものでしょうが、覚醒剤によるもののような異常な幻覚(被害妄想を伴う・・・「やられる前にやるっ」テキなやつね)ではありません。もともと習慣性もほとんどないですしね。え、夢遊病のケがある人が飲んだら、寝ているうちにナニするかわからん? ごもっともですね。でもそういうのなら、酔っぱらってナニをするかわからん人が野放しになっているこの国を憂いましょう。
 って話がそれましたが、ネタに困った小説家は寝る前にコーヒーを飲みましょう。しめ
キリマンジャロ。いえ、締切前じゃろ。

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