|
すいません、車じゃなくて医療機器の話です。CTは computed tomography と言うように、半分はコンピュータの性能に拠っている。有名なムーアの法則によると 「同じコストのコンピュータは12ヶ月で性能が2倍向上する」 ので、10年前のCTは現在のものの1/1000 の計算速度ということになる。いい例えが思いつかないが、そのまま速度で例えるなら 三輪車(時速1〜2km)と 超音速ジェット機(マッハ1=時速1200km) くらいの差に匹敵する。 これだけ差があると同じ値段のものを買う必要はない。かなり安いものを買っても数百倍計算は速いのだ。しかもヘリカルスキャンという3次元データが得られ(古いCTは2次元、まさに次元の違う性能です)、画質もはるかによい。 ヘリカルCTは中級機ですでに 5000万円をきっており、まっとうな病院であれば1年〜3年で十分にもとがとれる価格帯まで下がっているのである。レーザーイメージャと3D用のワークステーションをつけても8000万円でお釣りがくる。 さて、10年前のCTを使いつづけている病院にお勤めのみなさん(私もその一人だ)。古くて遅くて被曝線量が多くて、周辺機器が場所をとって、おまけに画像が汚いCTをお使いのみなさん(自分のことだ、オーイオイ <- これは泣いているのです)。 院長に言いましょう。 院長がだめなら患者に言いましょう。 |
|