世はセックスレスの時代であるようです。男女差別の問題と深く関っている部分もあるようで取扱いが難しいのですが、男女の区別は無視できません。医学的には、遺伝子・発生(形成)・ホルモンなどが男女差に関係します。建築に例えれば、遺伝子は設計図、発生は建設過程、ホルモンは外装や内装の仕上げにあたり、このどこかに異常があると、半陰陽・スーパー男性・スーパー女性などの異常な性が生まれます。 繁殖には男性と女性とが必要と思われていますが、クローニング技術を応用すれば実際は女性だけで生殖−分娩が可能です。つまり、本当にセックスレスの時代になっても、女(=人類?)は困らないわけで、これから男にはきびしい時代になりそうです。奴隷として生きなくてはいけないかも・・・。過去の例でもスパルタの女性達は自分の子供を戦士として育て、その戦士(=男)を生むのは女なのだから女は偉いと胸をはって生きていましたから、あながち空想上のことでもないかもしれません。 未来はさておき現在に帰ると、ゆるがせない事実として男も女も女から生まれてきました。人類にとってこの生殖システムを有効に活用して人的資源の確保に努めるという点では、家庭という巣箱に入って外的驚異から女と子孫とを守るという仕組みは結構有効なシステムであったと言えるでしょう。 サケなどが産卵の後に力尽きて死ぬように、生みっぱなしの場合は大量の受精卵を産み落さないといけません。魚類や爬虫類・両生類の多くは酸素摂取量の少ない「小さな脳」で本能的、アプリオリに生きることで、個体の生存率を上げ、効率的に子孫を残してきた一面がありますが、この「小さな脳」には子育てのプログラムを収納することができなかったようで、その代償として大量の子孫を生むシステムを備えるようになったようです(逆にそうできなかったものは自然淘汰され種の滅亡に陥ったわけです)。 鳥類や哺乳類は体温維持システムを獲得し、高温で酸素摂取量の増えた脳を十分養えるだけの力量を備えたので、脳の能力に余裕ができ、さまざまな「子育て」が可能になりました。そして、サルという哺乳類の一部において、生殖行為に快楽という報酬が加えられたわけです。これが効を奏したのか(「鶏が先か卵が先か」ですが)、サルの一派は大脳新皮質がさらに発達しました。そして、ついに人間では性欲が発情期以外にも、つまり年がら年中いつでも発動しているようになりました。 ご存じのようにテムジンというモンゴルの英雄は、女と財宝のために戦いました。相手を倒し、その妻や娘を自分の天幕に引きいれることが最大の喜びと言ったと伝えられています。人間の三大欲と言われる「性欲」・「金欲」・「食欲」のうち、食欲は人間以外にもありますが、チンギス・ハーンは人間にしかない2つの欲を求めて、あの広大な世界帝国を樹立したのです。性ってやっぱりスゴイですね。 さて久しぶりにオチつけます。断わっておきますが、これは実話ではない、モデルもいません、本当だぁよぉ。 とある酒場で
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