終わりに
将来展望



 インターネットは飛躍的にその利用者数が伸びていることや、従来からの文字だけでなく画像転送が主となり、おまけに最近は動画転送も増えてきていることから、回線能力の慢性的な不足が叫ばれています。将来的にはビジネス関係の転送だけを切り離して、いわゆる「情報スーパーハイウェイ」として独立させる構想がありますが、それが実現するまでは当分この混雑は続きそうです。

 そこで卑近な対策として種々の回線の簡単なスピードアップ法が考えられています。アナログ回線でも56000bps の規格が実現されましたし、デジタル化(ISDN や OCN)すればより快適な環境を得ることもできます。しかし、これらの数倍〜数百倍の速度が出るのが、ケーブルTV回線や無線および衛星回線を利用するものです。これらは初期投資が多額ですが、利用者が増えればスケールメリットでどんどん安くなることが想像できます。ぜひ、日本全国で利用されるようになってほしいものです。特に離島などでは無線や衛星放送のメリットが生きます。

 こうやって大量の画像が楽々転送できるようになると、筆者のような画像診断医は病院勤めはやめ(完全にやめるとすぐに老いるので嘱託にでも退いて)、悠々と在宅勤務をしたいと思っているのですが、どうなることでしょう。インターネットの世界では「3ヶ月前は一昔」と言われています。この状況では案外早く実現しそうな気がしています。

 最後までおつきあいくださいまして、ありがとうございました。


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