結節性甲状腺腫 adenomatous goitor


Xp 気管の狭小化 CT

【図の説明】

 主訴は呼吸苦。

 胸部Xp(右図;提示写真は頸部のみの拡大)では、気管の屈曲とその部の左右からのなだらかな圧迫(中図;矢印)が見られる。血管の圧迫の可能性もあるが、胸骨より上部であること、両側性の圧迫であることより、甲状腺腫(や頸部リンパ節腫大)などによる圧迫を示唆する。触診でも甲状腺腫とおぼしき腫瘤が触れた。

 CTでは甲状腺の腫大とそれによる気管の圧迫狭窄を認める。甲状腺は全体に腫大し、慢性甲状腺炎ほどではないがある程度形状は保たれているものの、内部は多結節性でCT値もやや不均一である。嚢胞変性や石灰化は見られず、画像的にも結節性甲状腺腫と思われた。