perianeurysmal fibrosis

大動脈周囲を不定形の腫瘤が取り巻いています。造影効果は一様。

perianeurysmal fibrosisの解説

いわゆる炎症性動脈瘤の範疇に入るもので、炎症性動脈瘤とは、
肉眼的に壁の著明な炎症細胞浸潤・周囲組織との癒着を認め、
組織学的に慢性炎症性変化を見るもの。
外科的な疾患単位であり、感染性のものとは限らない。

粥腫や中膜に浸出した物質に対する免疫反応が原因と推定されているが、後腹膜線維症との関係も想定されている。
必ずしも動脈の拡大は伴わないため、periaortic fibrosis とも称される。
大動脈は厚くて光沢のある白い線維組織で覆われ、しばしば尿管などを巻き込んでいる。

CTでは壁が染まり、mantle 像といわれる。MRでは周囲の炎症性 mantle は
T2強調画像では低信号から高信号まで様々な信号をとりうる。

破裂頻度は非炎症性のものより少ない。

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