腎悪性リンパ腫(続き)

頭側のスライス(拡大)

左腎内の一部の LDA の中心はやや高濃度を呈しています。
出血にしては形が奇異で、単純CTでは見られなかったことからも、
病巣内で腫瘍細胞の浸潤が比較的軽度な部分であり、
腎実質が淡く染まっているのを見ていると考えました。
このような所見は小細胞性の腫瘍(あるいは炎症)の性質を表しており、
普通の固形癌との鑑別点になりえます。

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