黄色肉芽腫性腎盂腎炎(続き)

右副腎と肝の間の液体貯留、右副腎腫脹、横隔膜脚の間の膿瘍が見られます。

黄色肉芽腫性腎盂腎炎
xanthogranulomatous pyelonephritisの解説

腎盂腎炎と命名されているが、慢性の腎実質性炎症である。
皮髄境界に起こりやすい。40-50歳台の女性に多い。男女比1:2。
画像上は腫瘍に類似する。

腎実質全体が肉芽に置換したびまん性のもの(膿腎型)、限局型腎膿瘍型)と
腎外性に進展する腎周囲型とに分けられる。びまん型が最も多い。

びまん型(膿腎型)のものは罹患腎はほとんど(7割の症例)が無機能である。
結石の合併(原因)が多い。中年女性に多い。

限局型は小児に多い。分葉状形態をとる。しばしば腎周囲炎を伴う。
急性限局性細菌性腎炎(AFBN)からの進展が多いとされる。

CTでの特徴は、結石とその周囲の多房性 LDAおよび
周辺の rim enhancement が特徴的CT像である。
中心部 LDA は脂肪成分を含んだマクロファージが多いためとされる。

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