第1章 〜はじめに〜


  脊髄疾患へのMRIの応用は古くからなされ、現在は他の部位と同じように SE 法から GE 法・FSE 法の撮像がスタンダードになっている。その他のモダリティでは不可能である脊髄の内部まで画像化できるメリットははかり知れない。
 近年、撮像技術では他の部位と同じく EPI 法やその応用の HASTE 法などを用いた高速撮影が利用されるようになっており、コイルの工夫もなされ、通常の FSE 法や FE 法でも短時間で高画質の画像が撮れるようになってきた。今回は主に当院で行なっている撮像法をルーチン検査から特殊な検査まで紹介してみようと思う。


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