「平家物語」(信濃善司幸長?;角川書店ミニ・クラシックス)読了。「これだけは読みたい日本の古典」シリーズの1冊です(定価 420円)。俊寛僧都の見苦しさ、木曾義仲と今井兼平の主従の最期、安徳天皇入水の痛々しさ、よくわからない維盛の自殺、那須与一の無粋など、有名なシーンが次々と繰り広げられます(そりゃこれだけのダイジェスト版ですから、次から次へと出てくるのは当たり前)。しかし、壇の浦に沈んだ草薙の剣(天叢雲剣)は誰かサルベージしようとする人はいないのでしょうか。宮内庁が大金出して買い取ってくれるかも?
徒然草によれば作者と目される信濃善司幸長は、「愚管抄」を書いた慈円の庇護を受けて東国武士にインタビューを行い、琵琶法師の語りという形式に編み上げたということです。当時としては制作方法も画期的、流通様式も画期的というわけですね。しかも内容が面白い。ジュザブローの人形がなくてもスバラシイというわけです。
|
ホームページへ | パソコン日記 |