01.07.19(木)

 


    ◆国立病院
     大阪の国立循環器病センターが勤務医がやっていたバイトをこっそり内部的に処罰していたと新聞が報道しました。国立病院というのは給料が安いので、ほとんどの医師は給料のみでは食っていけない(特に住居費、物価の高い都市圏)し、研究できないのが普通です。医師が臨床研究をしようと思いますと助成金の出る大学病院は別として、他の病院に勤務中の医師は自腹を切らないといけません。自分の専門領域の月刊誌の購読料でさえ年に5-20万円かかりますし、研究するとなるとパソコン関係、出版関係、資料(これが高い)などに年間10-数百万円くらいはかかります。超安い国立病院の給与では研究するなということになりかねません。学会もこれで国立病院からの発表が減って困る(あるいは喜ぶ)かもしれません。新聞はなぜバイトが横行しているのか、つまりいかに給料が安いかなども調査して、分析して社説などでフォローすべきだと思います。
     実地診療を司る医師は研究するなという過激な方もおられますが、こうした学究面での活動がないと、医師の仕事というのはほんとうに「3K」業務で勤務時間制限のない、なんの魅力もないものになってしまいます。とくに国立循環器病センターのような良質の臨床研究を学会に大量に発表する施設の活動を制限するのは日本全体の医療の質に影響すると思われます。国立病院の給料の安さではいい医師は集まらなくなって、研究どころかやがて病院自体の運営が立ち行かなくなるでしょう。ハッ!赤字の国立病院を潰すための国の遠大な策略でしょうか?
     そうなると尻馬に乗って皮相的な記事を載せた新聞にも責任が出てくるでしょうが、新聞はそんなことはすっかり忘れてしまっているのが常ですね。


 

ホームページへ

 

パソコン日記