01.09.03(月)

 


    ◆読書
     
    「隠された帝」(井沢元彦;祥伝社文庫)
     天智天皇暗殺に関する仮説を小説に仕立て上げています。天武天皇は天智天皇の弟ではなく、弘文天皇(大友皇子)を殺して近江王朝を簒奪したよそ者として書かれています。小説仕立てにしていますが、内容は非常に深いです。現在の考古学界のバカさ加減をあからさまに非難しています
    が、あんな学会は非難するにもあたりません。この前の捏造事件もそれに対する一つの抵抗(後ろ向きですが)の現われでしょう。とにかく一読の価値あり。
     歴史ってのは事実そのものの要素よりも、後の人のイデオロギーで上塗りされた曲解の要素のほうがはるかに大きいのでしょう。History is not a fact, but only a story. ってヤツでしょうナ。


 

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