01.10.23(火)

 


    ◆炭疽菌テロ
     の話題がTVをにぎわせています。郵便局でブロワーを使うので、肺炭疽が広がりやすいとか。犯人はそこまで読んでいたのか、ただのフロックでしょうか。
     ものの本によると、病態の主体は外毒素とのことです。炭疽菌自体はマクロファージに貪食されてしまうのですが、イタチの最後っぺのように菌体外毒素を放出し、これによる局所の浮腫と壊死が気道を閉塞させるのです。
     潜伏期間は約4日。発熱や乾性咳嗽、倦怠感を呈した後、急速に状態が悪化し、喘鳴、呼吸困難、低酸素による昏迷が出現すると24時間以内に死亡するようです。コワイ。外見上、頚部や前胸部の浮腫が見られることあり。胸部レ線上は縦隔の拡大、両側胸水の出現があり、肺野は比較的保たれていても、気管支周囲の浮腫や出血のために気管支・血管影の増強があるとのこと。一度レ線写真を見てみたい気もしますが、実際の患者を診るのはいやですね。


 

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