02.11.18(月)

 


    ◆読書
     「黒龍潭異聞」(田中芳樹;実業之日本社)
     悪人を倒す女仙、聶隠のお話を含めた田中さんの短編集。超能力者で正義の刺客なら、いつの時代の民衆も切実に願うでしょう。表題は明の皇位を簒奪しようとした宦官の劉瑾の話を黒龍伝説とからめて書いたもの。黒龍にそれだけの力があるのなら自分で明をひっくり返せばいいのに、この竜は他力本願で情けないですなぁ。個人的には中国物は実話が一番なので、強敵を知略で倒した13歳の少女荀灌(三国志の呉の名宰相荀イクの子孫)の話が一番心にしみました。


 

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