02.12.04(水)

 


    ◆読書
    「封印された日本史 神霊の国 日本 II」(井沢元彦;ワニ文庫)
     内容盛り沢山の本です。なかでも鎌倉幕府の将軍源家の後を襲った北条氏についての分析が気に入りました。平氏のくせに頼朝に荷担して平家を滅ぼした後、ひょっとして幕府には源氏は不要なのではと思って頼朝を落馬させ、力の強い頼家を入浴中に刺客に襲わせ、バカ将軍実朝を頼家の遺児に暗殺させるというテッテーした殺戮は見事ですね。これらは時政と政子のしわざですが、この2人は承久の乱でなんと上皇まで「政治的に抹殺」してしまいました。日本の歴史の中では希有の大悪人ですね。ま、幕府自体が広域暴力団なわけだから、それを取り仕切ろうと思ったらこんな大悪人でないと勤まらないわけです。


 

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