03.04.19(土)

 


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    ◆読書
     「踊る腹のムシ」(藤田紘一郎;講談社文庫)
     日本で純淡水産のカニはサワガニくらいしかいないと言いましたが、
    モクズガニという淡水産のカニがいます。でもこれは河口近くの海水と淡水の混じったところによく棲息していますし、メスは海で産卵します。
     このカニには
    三倍型ウェステルマン肺吸虫の幼虫がいることがあります。これはヒトを最終宿主とするヒト本来の肺吸虫で、肺に病変(虫嚢)をつくります。脳に移行することもあります。また、皮膚に虫コブ(爬行疹)をつくることもあるのです。肺吸虫というから肺だけかと思ったらえらく行儀が悪いです。虫コブなどはふつう終宿主でないから起きる現象(幼虫移行症)なのですが、こいつはルール無視。
     モクズガニは生では食べませんが、調理するときにつぶすため、肉片が飛び散って感染するのです(調理人にです。広東住血線虫みたい)。 じゃあ、関係ないねとおっしゃるあなた、
    上海ガニはシナモクズガニのことなんですよ、知ってました? 


 

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