05.03.05(土) 

 


     19万と2400ヒット! どうもありがとうございます。

    ◆プアオーディオ
     機械の測定より人間の耳が優れているというのは気のせいと書きましたが、実は
    周波数特性が多少悪くてもいい音のオーディオ機器はいっぱいあります。周波数特性とはある時間内の平均の周波数スペクトルを見ているのであって、平滑化フィルタを通してダイナミックレンジを圧縮したような団子状の音でも周波数スペクトルは原音と同じことはありうるからです。
     機械の測定がすべて意味がないというつもりはありませんが、特に周波数スペクトラムは全然あてにならないのです。でも頻繁に使われています。そうしないと売れないからです。バカ高い機械と同じ性能と見せかけてシロウトに売るには都合がいいのです。
     音の良さとは聴く人によって違います。細かな音を精密に表現する、小さな音から大きな音まで一瞬で駆け上がるなど、みな評価ポイントが違うはずです。アンプを作ったりするとわかるのですが、使う素子によってある周波数の音の位相がくずれたり、周波数スペクトルがくずれたりするのです。ですからアンプによって音が変わるのは確かです。安いものはラジオのような音(スピーカーの前に厚い布をかけたような音?)ですし、高いものはキレがいいです。キレがいいというといやがる人もいますが、原音にないキレが出るわけはないので、これがより原音に近いのでしょう。スピーカーなどはユニットによって周波数特性自体がバラバラですし、箱の構造で全然変わってきます。聴取位置や部屋の状態によっても変わってくるのは常識ですね。
     人間の耳があてにならないのはスタチックな音に対してであって、これは絶対音感のある方でないとわからないのではないか。ダイナミックな変化は結構聞き分けられるものだというのはほんとうです。ただし、「気のせい」と確実に区別することが本人にも周りの人にもできないだけです。 


 

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