05.10.24(月) 

 


     21万と9900 ヒット! どうもありがとうございます。

    ◆病院経営
     救急体制をとることは病院にとっては頭の痛い問題です。救急患者のうち重症者はそのまま入院となって高額な急性期治療が必要となるケースがあり、病院にとってはおいしい患者ということになります。しかし、救急体制をとるのにはコストがかかります。主に人件費です。専門医や専門スタッフの待期や当直が必要です。緊急手術や緊急カテーテルまで対応するとなるとかなりのコストがかかりますよね。中途半端に入院だけさせておいて翌朝主治医を決定してから診察が始まる病院もあります。朝まで生きていればの話ですが・・・というのは半分冗談です。
     緊急手術までやる施設でも放射線科診断医の体制がとれている病院は案外少ないです。腹を開いてから誤診だったことに気づくことはたまにあるようです。
     放射線科医はただでさえ人数が少ないので夜間の呼び出しにまでなかなか対応できません。もし1人しかいないと毎晩待期です。外出や飲酒もできません。もっとひどいと一般当直をさせる病院さえあります(資源のムダです)。
     どこの病院も隣と同じことをやろうとして、欲張った診療体制を無理にしこうとします。でもしまいには先行者と患者の取り合いになり共倒れになります。
     病院評価機構などが勝手に格付けをしていますが、その対策として表面だけ取り繕うのにどれだけ現場のマンパワーがそがれているかご存じなのでしょうか。かえって医療事故が増えそうな気がしています。
     削れるところは思い切って省略して自分の得意な分野で病院同士が補う合うのがいいと思うのですが、なかなかそうはいきませんね。
     我々遠隔画像診断医も昼間の診断ならば即座にレポートを返すなどで協力できます。弊社は夜間救急まで対応するのにはあと数人増員しないと無理ですが・・・これは私の夢でもあります。夜中にどこの病院を受診してもちゃんと診断してもらえるということは大事なことです。



 

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