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◆読書
「ガルシアへの手紙」(エルバート・ハバード;総合法令)
アメリカとスペインがキューバをめぐって争ったときにキューバにいた反スペインのリーダーがガルシアという人だそうです。カリスト・ガルシアというらしいです。
ガルシアはキューバの山奥のどこかにいるとのことでしたが、誰もその所在を知るものはいませんでした。ウサマ・ヴィン・ラディンさんのようですね。郵便も電報もケータイもメールも彼の元へは届かなかった。だがときの大統領マッキンリーはガルシアさんに伝えたいことがあったのです。
どうするべ?
誰かが大統領に進言しました。
「ローワンというものがいます。彼ならば必ずやガルシアを見つけてくれるでしょう。」
こうしてアンドリュー・サマーズ・ロワンは呼び出され、ガルシアあての手紙を託されました。手紙を防水袋に密封し胸の所に革ひもでくくりつけ、四日後の夜にボートにてスペイン軍のうようよいるキューバの海岸に近づき、ジャングルに潜入しました。そして三週間後にキューバ島の別の海岸に姿を現して大統領に首尾を報告したのです。
なんだ、デューク東郷の話か。
ロワンは手紙を受け取るに当たって「その人はどこにいるんですか?」などという愚問をせずに黙って引き受け、あとは自分一人で過酷な任務をやったのです。今のCIAなら150人くらいのチームを作って遂行するでしょう。
こういう人になるにはどうしたらいいかということはこの本には残念ながら書いていません。抽象的なことなら載っているので、これも自分で考える必要があります。
つまりは「自分で考えて行動できる人になる」ための行動を自分で考えなくちゃいけないっていうわけ。
ちょっとズルイ?