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◆所見記述に必要な日本語文法の知識
2.「鑑別診断に挙げる(鑑別診断名を挙げる)」
「あげる」ですが、「例を挙げる」、「鑑別診断に挙げる(鑑別診断名を挙げる)」などのときは「上げる」、「揚げる」は使いません。
ちょっとはずれますが、「鑑別診断名を挙げる」の代わりに「鑑別診断を挙げる」と言うのも本来誤っていると思います。
鑑別診断とはあくまで「さ変動詞」で、いくつかある疾患の中でどれが適当でどれが適当でないかという診断プロセスをある基準をもとに進めていくことを言うのだと思っています。
鑑別診断で候補に上がる(候補に挙がるでも可)疾患名を「鑑別診断名」というのは許せます。
ですから、「鑑別診断名を挙げる」と言うのはいいのですが、「鑑別診断を挙げると・・・」と言って病気の名前を並べ始めるのは少しヘンです。
「鑑別診断に挙げる」は鑑別診断というプロセスの上にその疾患を採りあげるという意味ですから、一番しっくり来るでしょう。