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◆読書
「クラシック名盤ほめ殺し」(鈴木 淳史; 洋泉社)
最初のムターのヴィヴァルディの「四季」から笑ってしまいました。スジ機さんが悪魔と天使に扮して、名盤をこきおろし、あ、ほめ殺しか。
ベルリンの壁が崩壊したときに大御所ロストロさんがチェロを弾いていたら、「浮かれてチェロまで弾いている人がいます」と叫んでいた無知なTV局のレポーターもぶった切り。
ワルターの演奏(モーツァルトの40番)が途切れるというのをパソコンのサポート風にいじくっているのも面白い。
バレンボイムの指揮を笑っているのも鈴木さんらしいが、モーツァルト弾きとしてのダニエルもくそみそに言っているのはびっくりしました。
マイスキーとアルゲリッチのベートベンチェロソナタ全集は、アルゲリッチを田嶋陽子にたとえています。
ナージャなんか、変態ボゥイングとまでかかれています。
私の持っているチェリビダッケのEMIシリーズも「録音が悪い」と袈裟切り一閃。
クルト・マズアは滅多切りだろうと思って読むと、肩すかし。
一筋縄ではイカンわ。ま、鈴木さんの本だから、こうでないと読者は納得しませんが。