25600ヒット! どうもありがとうございます。 本の話。
世紀末裏商売ファイル
(徳間文庫) 裏の商売を「古典篇」・「応用篇」・「最新篇」に分け、それぞれ
29、26、18職種紹介しています。ま、これを読んでいるとたいていの詐欺にはひっかからないようになれます(保証はしないけど)。ねずみ講・マルチ商法はすでに「古典篇」であり、車金融やマルチまがい商法は「応用篇」、商工ローン、盗聴器屋などが「最新篇」に分類されています。いや、勉強になりました。
顔のない神々
(上) (カドカワノベルズ) 昨日バーミアンにかこつけて紹介した「消えた神の顔」(光瀬龍;ハヤカワ文庫JA)ですが、バーミアンと言えば「顔のない神々」(山田正紀;角川ノベルズ)にも出てきます。なにせ、最初のページのしかも冒頭ですから。無許可ですが、引用してみます。 「バーミアンは、アフガニスタンの中央を東西に走るヒンドゥークシ山脈と、その西側のコヒババ山脈の間、バーミアン川の流れに沿った渓谷に位置している。標高2,400メートル、この高地は古来より中央アジア、西アジア、南アジア世界を結ぶ交易路の要地であった。このバーミアンに二体の巨大な石仏を中心とする仏教遺跡がある。断崖に刻まれた二体の石仏は、東大仏が38メートル、西大仏は実に53メートルにも達しているのだ。バーミアンの石仏にはいくつかのナゾが残されている。まず、いつだれがこれを作ったのか、それが明らかになっていない。そして二体とも顔面を削られているのだが、これも誰がしたことなのか、分かっていない。偶像崇拝を嫌うイスラム教徒が、石仏の顔を破壊したのではないかという説が一般的になっているようだが、これも定説となるまでには至っていないようだ。7世紀の前半、西遊記で後世に名高い玄奘三蔵がバーミアンを訪れていて、この石仏について記録を残している。それによると仏の入涅槃を刻んだ、長さ千余尺もの臥像があった。というのだ。また東仏が真鍮で覆われてあったとも記録している。(以下省略)」 ちなみに「玄奘」は固有名詞ですが、「三蔵」とは尊称であり3つの経典を修めた偉い人ということらしいです。ですから「三蔵法師」というのは一般名詞であり、必ずしも「玄奘三蔵」個人を指すとは限りません。玄奘でない三蔵法師というのもたくさんいたわけです。
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