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「史記の風景」(宮城谷昌光;新潮文庫)
宮城谷さんの歴史エッセイ集です。史記と題にあるがごとく、毎回司馬遷にご登場いただいています。
だいたい私でも知っている有名な故事をネタにしていますが、中山靖王劉勝自身の話は初めて聞きました。三国志演義の主人公劉備の祖先として名前はもちろん知っていましたが、前漢の名君である文帝の子の景帝の14人の子のうちの1人であり、兄にあの武帝がいます。中山靖王に封じられた劉勝は酒に耽溺し、音楽に明け暮れ、作った子供が
120人以上というフンチュンだったそうです。その子劉貞の系統から劉備が出たことになっています。三国志の時代にはさぞかし、あまたの(余った)皇族がいたことでしょう。その中にはハク落して貧乏な生活を送っていたものもたくさんいたと思います。やっぱり劉備は皇族の裔だったのかな(あまりの貧乏さに実はだいぶアヤシイと思っていたのです)。
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