00.11.02(木)

 


    ◆読書

    古代日本史最前線

    古代日本史最前線―“常識”は今くつがえされた! (文春文庫―ビジュアル版)
    文芸春秋

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     「古代日本史最前線」(文藝春秋編;文春文庫ビジュアル版)

     阿蘇神話についてはあまり知らなかったので、結構タメになりました。神武天皇の孫で「巨人英雄」である健磐龍命が主役で阿蘇を建国したとするものです。阿蘇の名前は従妹で妻である阿蘇都媛に由来しています。成果を「カミサンにささぐ」のは結構起源が古いことのようです。

     古代では大陸や半島側から文化や技術が人を伴って入って来たので、太平洋側は辺境の地ということになりますね。山陰や北陸・陸奥が中継基地として栄えたわけです。意外と盲点です。そういや大和で皇系が絶えたとき後を継いだ男大迹君、つまり第26代継体天皇は北陸の出でしたね。

     それから当時の出雲大社の偉容にはびっくりしました。今まで文章で読んでいただけでちっとも想像がつきませんでしたが、パルテノン宮殿よりはるかに神々しい、他に類を見ないものでした。

     結構勉強になった本でした。東北の遺跡の話も出て来ますが、藤村新一の捏造した分も出て来ます。罪作りなヤツ。


 


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