01.01.10(水)

 


    ◆読書

    幻島記 (文春文庫)

    幻島記 (文春文庫)
    白石 一郎

    文藝春秋 1987-01
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     「幻島記」(白石一郎;文春文庫)

     表題作は瓜生島という一夜にして海没した幻の島をめぐる話。正史には出て来ないため、偽書によって創作されたのではという立場にそって書かれた短編です。
     他に「蝸牛の城」、「消えた男」、「一炊の夢」、「孤島の騎士」があり、「孤島の騎士」は氏の「オランダの星」によく似た話です。「消えた男」は船に乗った延岡藩主が行方不明になり、お家断絶を防ぐために所帯持ちの藩士の一人が身代わりになるというその家族にはやりきれないストーリー。「一睡の夢」は竜造寺隆信の娘安子の波多野家への再嫁に伴う話です。

    ◆おばはん!
     今朝の電車の話。私の降りる駅は高校が近くにあるので、高校生がたくさん降ります。化粧の濃いモクくさいおばはん(妖怪人間ベラ風)が、電車がその駅に着いたときドアの方を向いていました。後ろからたくさんの人の波に押されて降ろされそうになったおばはん、必死に抵抗していました。そして私の斜め前のおねえちゃんに捨てぜりふ。
     「ちょっとあんたっ!左か右かによけようとは思わんのっ!」
     なに言ってんですかね、このおばはん。ドアのほう向いてぼーっと立ってたら、後ろの人はこの人も降りるのかと思って自然にドアに歩いていきますよね。ドアに近いこのおばはんが押し流されるのは、当たり前だと思いますが。
     降りる気がなければドアのほう向かずに横向いておればいいのです。この人は降りないと後ろの人もすぐにわかってくれると思います。少なくとも私はそうしています。


 


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