◆読書
「異色中国短編傑作大全」(宮城谷昌光・安西篤子・井上祐美子・新宮正春・田中芳樹・東郷
隆・伴野 朗・中村隆資・藤 水名子・真樹 操・森福
都;講談社文庫)
上の11氏の短編を集めています。東郷
隆・中村隆資・真樹 操・森福 都の4氏は初めておめにかかります。宮城谷昌光氏の「指」と伴野朗氏の「汗血馬を見た男」は以前読みました。どれも面白いですが、中村氏の「西施と東施」が異色中の異色でその文体とともに心に残りました。
主人公という観点からは田中芳樹氏の「茶王一代記」が面白かったです。茶王とは五代十国の一つ楚を建てた馬殷のことですが、茶が毎日飲める身分になりたくて茶の産地に王国を建てた人物です。趣味で身をたてる(たてすぎ?)なんて幸せな人ですよねぇ。
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