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◆読書
「封印された日本史
神霊の国 日本 II」(井沢元彦;ワニ文庫)
昨日は北条氏についてで終わってしまいましたが、今日のお題は「秀吉の刀狩りと綱吉の生類憐みの令の意義」について。
秀吉の刀狩りは農民が一揆を起こさないようにする善政でした。つまりそれほど農民が巨大な軍事勢力であったわけです。それをうまく制圧したわけだからエライ。
しかし、考えつくくらいなら誰でもするわけですから、これを実際に施行した秀吉の側近のほうがエライですね。だれ? え、石田三成? 前言撤回?
冗談はさておき、井沢さんのすごいところはあの「綱吉の生類憐みの令」を高く評価していること。井沢さんはあれをサムライのキバを抜く妙手として高く評価しています。「無礼者」と言って罪もない町人の首を落としていてもなんらおとがめのなかった時代に、イヌどころか金魚まであやまって殺しても厳罰になったわけですから、著しく平穏な時代が出現したわけです。ま、徳川氏にとって平穏なということでしょうが。
秀吉が農民から武器を奪い、綱吉が武士からも「武器」を奪ったわけで、これで武士たちは自ら滅びの道を選択したわけです。昨日の北条氏の「強さ」とはなんと違うことでしょう。