03.02.07（金）

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◆読書

　「小説ヘッジファンド」（幸田真音；講談社文庫）

　元ディーラーの作家で最近よくＴＶでお目にかかる幸田さんのデビュー作。作者の分身と言える女性ディーラーが巨大ヘッジファンドを設立し、腐りきった日本の経済界にカツを入れる物語。クライマックスには感動の嵐。経済小説でこんなに感動するのは久しぶりです。
　しかし、今のこの不景気なご時世、本当のディーラーどもはいったいどこ行っちゃったんですかね。あの誰でも儲かった右肩あがりのバブル時代にディーラーをやっていた連中は。この右肩下がりの時代に細々とでも生き残っている人はエライですけど。