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◆読書
「大病院はどこまであてにできるか」(柳瀬義男;講談社+α文庫)
さして緊急でもない患者に「早く入院しないと大変なことになりますよ」と脅し、高額な差額ベッドの部屋に入れ、退院が迫ったら余計な検査も薦めるという阿漕な手口がいきなり、まえがきに登場。
医療ミスも最近は内部告発が増えているので、隠し通せることは少なくなっている。
逸見政孝さんの「事件(なのかどうかわかりませんが)」にも触れていますが、家族と執刀医の典型的なすれ違いですね。最初から「手術しても手遅れ、治ることはほとんどない(ゼロとは言えないが)、手術すると体力が一気に落ちるので場合によっては死期を早める」とはっきり言えばいいのに、おそらく「私が切れば治る(かもしれない)」と言わないまでも誤解させた話かと思われます。
世界最高(WHO が認定したのだから確か)の医療を世界最低の医療行政を誇る厚生労働相が「金がない」とウソこいてぶちこわそうとしていると柳瀬先生は声高に主張しています。一部の開業医の所業を見て短絡的に医療業界に敵対するマスコミが国民のほうをほとんど向いていないのも大きな原因なんですけどね。TVも程度が低いと嘆きましたが、朝◆新聞の責任も大きいゾ。