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◆読書
「古代史大逆転」(武光
誠;PHP文庫)
蘇我氏を滅ぼした黒幕は秦氏であるという主張はうなずけますが、ちょっと根拠に欠ける気がします。
道鏡は皇胤であったという説は「そう、そうじゃなくっちゃおかしいよね」という説得力のあるものです。
卑弥呼は魏の司馬懿の命令で暗殺されたという説もひょっとしたらそうだろうな、と思いますが、2度目の日食のときに殺されたという井沢説にも未練が残ります。
藤原不比等は天智天皇の隠し子だったというのも、あのオトコ(天智)ならやりかねんと思ってしまいますね。平清盛と同じパターンでしょうか。
藤原京から平城京への遷都の理由も念入りに示されています。
結構盛りだくさんな内容の本ですから、古代史に興味のある方にはお薦めします。