03.10.06(月)

 


     11万と5400ヒット! どうもありがとうございます。

    ◆医療事故
     最近、医療事故を隠さないようになったので、よくTVで観る機会が増えました。
     大学病院で事故が起きたときはマスコミが「どうして大学病院が・・・」などという論調で報道しますが、私たちは別に不思議ではないし、患者が権威にだまされて黙っている分が全部表に出てきたらえらいことになるなと思って観ています。
     大学病院というのは、
    「研究、臨床、教育」という3つの使命があると言われていますが、どの大学病院も3拍子そろったところはありません。2拍子揃っているところも少ないのではないでしょうか。なにせ医者のほとんどは専門バかとただのバカ(ど素人=研修医)ですから。一部にまともな人もいますが、仕事がこの人に集中することになり、やがてほかの病院に流れていくことが多いです。
     我々の間で常識になっている4つめの使命についてはあまりマスコミで報道されません。それはズバリ
    「隔離」です。アブなくて患者と接することができない医師を隔離するのですね。外の病院に派遣した医師が患者とトラブルを起こしたり、ひきこもったりすると、大学病院が代わりの医師を派遣し、その人を引き取ります。この人のことはたちまち他のジッツ病院に伝わりますので、実質上大学病院から出せなくなり、そのまま「隔離」されることがほとんどです。この人が性格が問題にならないくらい研究能力に秀でていればそのまま大学で余生を暮らせる(そこやあるいはどこかの大学教授になれたりもします)でしょうが、数年隔離されてやがて「退院」となり、人の噂も75日、どこかにひっそりと流されていくことが多いようです。
     
    ××症の人には医師免許渡さないようなシステムにしてくださいね >厚生労働省
     我々のような放射線科医の場合はそんなに問題になるトラブルは起きませんが、直接患者さんの診療に当たる科の医師の場合は大問題です。「
    仕事人」というあだ名の腹部外科医が昔いました。仕事人というと誠実な職人といった風情で、一見よさげですが、この人の場合は頭に「必殺」がつくほうの「仕事人」を意味し、外科医でこのあだ名はコワイ。



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