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◆オオクワ オオクワガタというと意味がいろいろあるようです。
一番広い意味では素人さんのおっしゃる意味で、大きなクワガタということです。ヒラタクワガタの大きいの(ティタヌスやらアルキデスやら)も知らない人にとってはまさに「オオクワガタ」でしょう。10センチ超えますから。実際、ダイオウヒラタをオオクワガタと偽って売るおっちゃんを中央自動車道のSAで見ました。あ、奥さん、カブトムシのメスはクワガタじゃないですよっ、ほんとにもう。
中くらいの意味では国産を含めた各国の「オオクワガタ」一派のことでしょう。外国産ではシェンクリン、グランディス、アンタエウス、クルビデンスなどがこれに含まれます。太くて大きくて、いかにもって奴らです。世界最大のクワガタとしてはアルキデスヒラタやギラファノコギリに座を譲ってしまいますが、蠱惑的なツノの形がオオクワの証しです。やはりオオサマのクワガタというべきでしょう。
狭い意味では国産のオオクワガタのみをさします。これは実は上記のクルビデンスのうちの1亜種(ビノデュルスス)です。北朝鮮にいるものとは非常に近いですね。中国のもの(ホーペイ)とも近いです。日本のオオクワガタは各国のオオクワたちと比べると細身ですが、性質はおとなしく、奥ゆかしく、夫婦仲がよく、食い意地もはっておらず、まさに日本的美学(ワビサビ)を昆虫の姿に集大成したものということが言えるでしょう。フナに始まりフナに終わるのが釣の常道なら、コクワに始まり国産オオクワに終わるのがクワ道の王道ではないでしょうか。
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