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◆読書
「成人病の真実」(近藤誠;文春文庫)
昨日に続けて内容を紹介します。 第一章は最近高血圧の診断基準が変わったことについて。
新しい基準は最高血圧が
140mmHg 以上か最低血圧が 90mmHg以上です。どきっとした方もきっとおられましょう。大幅に基準血圧値が下げられたので、国民のうちの高血圧症患者が
3700万人になってしまいました。3700万人でっせ。
この基準、ガイドラインという形で提唱されたのですが、医療費を節減するのに鬼のようになっている厚生省が邪魔をしないように、日本高血圧学会(学会といってもあくまで私的な一組織)の高血圧治療ガイドライン作成委員会(外郭非常設団体)がこの基準をつくりました。この学会に訊くと「これは学会が認めたものではなく、あくまであの委員会が作成したもの」と知らんフリをしたそうです。
患者を増やして自分たちの存在価値を保とうとする医師(この本には作成委員会当人たちの氏名のリストもちゃんと載っています!)ともっと儲けようとする製薬会社のしくんだコラボレーションのようです。この作成委員会の医師たちはこれらの製薬会社の主催するシンポジウム(便利な言葉だなぁ・・・つまり旅費・宿泊費・お土産つきの研究会・・・洗脳会?・・・のことね)で主催や司会を担当しておられます。
どう、とってもおかしな話でしょ?
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