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◆読書
「成人病の真実」(近藤誠;文春文庫)の続き
最終章の第十二章では検診は人を不幸にするとのたまっておられます。
近藤氏は「ホントウのガンは検診では見つかることは少ないし、あっても手遅れのことが多い」、「検診で見つかるガンの多くはほとんど大きくならないガン(ガンモドキ)で、すぐに手術しないで様子をみるという選択もありうる」とおっしゃっておられます。
私はその中間のガンも結構あると思うので、100%賛同はできませんが、潜在癌(近藤氏の言うガンモドキを含む)を見つけすぎるのは確かに問題です。今ハヤリのPET検診にしても甲状腺癌や前立腺癌(この2つは潜在癌が多い)がいっぱい見つかります。見つけた人はせっせと切っているようですが、ほんとうに手術しなければいけないものなのでしょうか。
潜在癌が進行癌になるのに、その人の余命以上の時間がかかるかどうかが問題なんですが、それを予測できる方法が見つからないうちは解決しないですね。
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