04.09.10(金)

 


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    ◆読書

    塙保己一推理帖―観音参りの女 (カッパ・ノベルス)

    塙保己一推理帖―観音参りの女 (カッパ・ノベルス)
    中津 文彦

    光文社 2002-08
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     「塙保己一推理帖 観音参りの女」(中津文彦;カッパノベルス)

     2002年刊行の歴史ミステリーです。
     塙保己一シリーズの第2弾(前作の副題は移り香の秘密)。

     そう言えば学生時代、塙保己一をどう読むか、いつも話のネタになっていましたね。「ハナワホ・キイチ」と発音する人が多いですが、「ハナワ・ホキイチ」が正解。
     このあたりは誰でも知っていますが、「塙」は師の名字で、「保己一」は生まれ故郷の「保木野村」 からきているとはこの本で知りました。

     盲目の検校である塙保己一が、群書類従を編集している場面を想像すると奇跡としか言いようがありません。貴重な資料を借り出してきて、他人に音読してもらった内容をすべて憶えて、過去に憶えた文書と照らし合わせて分類するのですから、まさに生きたコンピューター(データベース)。

     それに彼の偉いところは自分の頭の中だけにしまうのではなく、たくさんの職人を雇って版木に刻ませて保管したことです。貴重な原本が紛失しても刷ればいいのですからね。つまりハードコピーもいっしょに作っておいたということです。彼の功績により日本の歴史学の進歩があると言ってもいいでしょう。

     だれですか、オレもTSUTA●●から借りてきたDVDを観て憶えるだけでなく、裏コピーして保存しているゾと偉ぶっている人は。


 


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