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◆読書
「患者見殺し 医療改革のペテン」(崎谷博征;光文社) 続きです。
医局制度をヤクザ組織にたとえ(うまいたとえです)、教授の権力構造をセキララに書いておられます。この方の経歴を見ると、いわゆる医局からは離れられた方のようですから、曝露するのも容赦がないのですね。なにか、怨念を感じます。
あとは製薬会社の儲けの構造を曝露しています、厚生労働省に世界的にはあまり効かないとされる薬剤まで認可させるとかいうのは当たりまえですが、売り上げの3割近くを販売促進費、すなわち医師への接待費に使っているという話を聞きますと、とんでもないなという気がしますね。
税金を赤字補填金として吸い尽くす官立(国立・県立・市立)病院の問題もあげています。社保病院は社会保険料で買ってもらった土地をただで使わせてもらっているのにほとんどが赤字です。社会保険という健康保険制度の担い手が経営している保のに赤字なのですから、保険診療自体が安すぎるとも言えます。
労災病院も存在意義が問われています。実際に労災でかかっている患者は全体の
6% しかなく、一般の病院となんら変わりません。これも労災保険からの補填があり、土地、建物などの費用はタダですから、どうして赤字なのかわかりませんが。補填のない、土地代も建築費も自腹で負担している私立病院にどうやって顔向けできるのでしょう。
ま、私が死ぬまでこの状態は続くか、崩壊してアメリカやイギリスのような医療地獄に陥るのか、どっちかでしょう。
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