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◆読書
(文春文庫)" />
「侍はこわい」(司馬遼太郎;光文社文庫) 司馬遼太郎さんの初期(昭和30年代が主)の短編集です。
最初の短編の「権平五千石」は平野権平の話。賤ヶ岳の七本槍の一人としか知りませんでした。賤ヶ岳の後は名前を全然聞かないなと思ったら、司馬さんはこういう人(脇役?)まで拾い上げてしっかり主人公として扱ってあげています。他の6人は結局没落したのに、この平野家だけが明治まで続いたのですってね。目立たず細々と生き続けることは戦国時代には美質ではなく特策だったのかもしれません。太く短くか、細く長くか・・・ でも本人は太く長くを望んでいたようですが、秀吉や家康からほとんど無視されていたので結局結果オーライとなったように書かれています。権平さんはいまでも草葉の陰でブツブツ言っているのでしょうね。
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