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◆読書 「ヤクザ・リセッション」(ベンジャミン・フルフォード;光文社)
前著『日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日』を読まれましたか。私はその後これを読まずに3作目を読んじゃいましたが。
日本の不況を“ヤクザ不況”と喝破した著者が、政・官・業とヤクザとの癒着の実態をこれでもかこれでもかと書いておられます。日本を世界第2の経済大国に仕立て上げた政・官・業の結束は「鉄の三角形」と呼ばれ、護送船団方式などの珍形態をとったりしていましたが、なかなか効率的であったのは事実です。しかし、バブル期にヤクザを呼び込んで「鉄の四角形」となってしまい、これが諸悪の原因と書いています。イトマン事件や泉井事件、ロッキード、リクルート事件などを例に挙げ、この国がいかに腐敗した癒着構造から(首相から下っ端まで)成り立っているかを解き明かしてくれています。日本の金融機関の不良債権処理が進まないのは、住友、関西の地銀、りそな、長銀などを例に挙げ、「ヤクザが政・官・業とタッグを組んで阻止している」からだと言っておられます。政治的判断などで生かされている経営不振企業群を「ゾンビ企業群」と呼び、これらを勇気を持って整理しなくては日本は立ち直らないのではないかとアドバイス。
とにかくヤクザと癒着した政治家(60歳以上の与党、野党議員)、官僚らを一掃しなくてはいけないと。今の日本の不況は純粋な経済問題ではなく、むしろ政治問題なのだそうです。道理でヘイゾウがやっていることがメチャクチャなわけです。
がんばれ濃い墨、いやコイズミ、仮名いやカメイ(フルフォード氏によるとこいつは贈賄太り過ぎ)をやっつけろ。
フルフォードさんは今の日本は法治国家、民主主義国家ではないと指摘しています。人治国家だそうです。ただし、この場合の人は官僚のことだそうです。官主主義国家ですな。
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