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◆造影CTについて
以前も造影CTについて書きましたが、不要な造影CTは絶滅させたいと思っています。
看護婦や医師の手が必要な造影CTを施行するよりはそれらの不要な単純CTを撮るほうが高額機器であるCTのデッドタイムを減少させるのです。そして全例を診断専門医の目に通して、造影が必要とされた人だけを抜き出し、別にあらためて造影CTを行うようにするのが効率的かつ経済的かつ人道的です。
造影剤の薬価差益がほとんどなく、注射用のセットも保険点数とほとんど差がない(病院に利益ない・・・むしろ在庫リスクが生じる)現況においては、穿刺に失敗すると針代などは病院の持ち出しになってしまうこともしばしば。造影CTをしても病院は得にならないので喜べません。
喜ぶのは造影剤メーカーだけ
CTのデッドタイムを食いつぶして病院に損をさせて、製薬会社の利益を上げてやっているだけなのです。
私が月に2回診断のお手伝いに行く病院では造影検査はほとんどありません。以前おられた常勤の放射線科医(現在非常勤)が単純CTだけでも神様のような診断を下しておられたので、他科の医師も
単純CTでたいていの場合は十分
と知り、造影検査をしなくなった(よほど必要な場合は除く)のです。