06.03.18(土) 


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       ◆読書

       「かぶき大名」(海音寺潮五郎;文藝春秋)

       短編集です。表題作は水野勝成の話です。孫が江戸時代にケンカして取りつぶされたので有名ですが、このじいさんも豪放磊落ですね。

       「かぶき」というのは歌舞伎ではなく、もちろん「かぶく」から来ています。「傾く」ですね。頭を傾けるような行動という意味から「常識外れ」や「異様な風体」を表すようになったとのことです。「ばさら」にも通じますね。

       水野家というのは徳川家の忠実な家臣だと思っていたのですが、どうもそうではなかったようです。元は同格の家で、織田家に臣従していたこともあったが、後から徳川家に屈したということです。ま、徳川家などもともとは乞食坊主の家系ですしね・・・

      明の太祖朱元璋も乞食坊主

       それはさておき、勝成は豪快な人生を送ります。彼の回りの人には大いなる災難を振りまきながら(彼の勝手な論理で惨殺されたもの多数)・・・
       いるよね、こんなヤツ!

      向こう見ずのヤツなり!



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