06.04.19(水) 


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      ◆歯車論

       勤務医も企業戦士と同じく組織の中では歯車にしかすぎません。その病院もしくは大学内で定められた機能を遂行するだけです。

       つまり正確に機能するだけ。働かないとだめですが、働きすぎてもだめです。

       自分が期待以上の働きをすると浮いてしまいます。また、いくら働いても働くなくても給料は変わらないのですから。

      働いたら損と言う従業員もいます。

       もし、自分の効率を上げようと思うと自分の近傍の人たちとの調整が必要です。歯車が自分だけ歯数を増やしても全体がうまく回りません。自分の回転数も狂って、全体が壊れるか、自分がはじき飛ばされるだけです。

       独立放射線科医の仲間は全然違います。どんどん自分の効率を上げていきます。

       時計に例えれば、一歯車ではなく、自分一人で1個の精巧なムーブメントのようなものです。自分でなんでもやってしまい、しかも自分の効率を高めれば(ムーブメントがより小さく、より高機能になっていくように)、どんどん進化するのです。

       歯車なら歯車らしくあればいいのですが、微細なゴミがたまったり、潤滑油が劣化したりして時計の性能は次第に低下します。するとその低下したレベルで全体が動くように再調整するわけです。

      やってられませんなぁ。


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