07.01.12 （金）

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◆人由来の乳酸菌


　コマーシャルでヒト由来の乳酸菌という言葉を聞きますが、これは実際にヒトの腸管内で生きていた乳酸菌を種菌としてタンク内で大量培養させたものを使用しているということです。

　人の排泄物から分離したわけ（ウ●コ由来）でちょっと汚いようですが、売られているのはその何代も後の子孫です。ま、許してあげましょう。

　実際にヒトの腸内で生きていたものの子孫ですから、腸内に生着する可能性が高いわけです。祖先も胃酸や胆汁、膵液などの強烈な攻撃を耐えて大腸に達したわけですから、それなりに実績があるわけですね（政治家はあてになりませんが）。

　なんかサケが生まれた川に帰ってきてそこで産卵するのに似ていませんかねえ。サケは自分がタマゴから孵った実績を重視して水のニオイを頼りに自分が生まれた川に帰ると言われています。サケであふれる川は短く急峻なことが多いです。急流なら川底に砂が貯まらず、岩がゴロゴロしています。わき水の豊富な川底で岩の間に産卵すれば、新鮮な酸素を含んだ水流がたえず卵を洗って酸欠を防げるわけですね。

　この場合はサケが選択しているのですが、乳酸菌の場合はヒトの意図で戻されるところが違います。