07.03.23(金)


     25万 6500ヒット! どうもありがとうございます。

      ◆読書

       「プロが絶対買わない金融商品-あなたは「カモ」られている」(永野良祐;扶桑社)

       金融のプロがゼッタイに買わない商品で、シロートが大好きなものがたくさんあります。この著者はディバティブを駆使してそのようなものをたくさん作ってきた経歴を持っています。

       その著者がシロートのひっかかりやすい商品のカラクリを詳細に解説してくれています。

       あらゆる金融商品には作る側の事情があることを教えてくれます。

       固定金利 1.5%で資金を調達したい銀行がつくる「初回金利 5.7%の外貨建て預金」なんてすごいカラクリです。銀行はこれで集めた固定 1.5%の資金を 2%以上の利息で貸して(たとえば住宅ローン)ノーリスクで儲けるのだそうです。

       デリバティブってすごい!

       もっと簡単な商品でもそのカラクリを教えてくれています。たとえばグロソブなどの毎月分配型。非合理のかたまりのような商品であることは私も知っていますが、この著者は買ってはいけないものの筆頭にあげています。カラクリを説明してくれているのですが、矛盾だらけのカラクリなので非常に説明しにくそうなのが笑えます。

       元本確保型投信のカラクリも説明が苦しい・・・ 「こんなバカな仕組みでどうしてひっかかる人がいるのか」と考えておられるのがアリアリです。つまり「元本確保型」にも実は高いコストがかかっているのです。機会損失のことですけどね。

       高金利の個人向け外債、外貨預金も為替リスクを投資家に押しつける(発行企業はノーリスク)イケナイ商品です。

       いやー、面白い本でした。


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