08.06.07(土)


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      ◆京大気質

       京大の研究は独創的だと言われています。独創というからには個人が基本単位です。個人がお金をかけずスケールの大きい仕事をする、という人間国宝的な研究が多いと思います。紙と鉛筆だけで素粒子論を作り上げるとか、が代表的ですね。

       東大の場合はまず組織を作ってから実証するという感じです。予算も最初から決められているようです。そんなことをすれば予算に縛られてしまうのに、と思われる方もおられるでしょう。東大初のノーベル賞受賞学者小柴昌俊先生の仕事も国家プロジェクトの賜物ですしね。組織とお金がないとできません。

       医者の世界、医学部もそんな感じです。今はだいぶ違うのかもしれませんが。

       昔の京大出身の医師は「野武士」とかそういう感じの人が結構多いです。自分の外観なんてほとんど気にしない人が多いですね。スリッパや手ぬぐいなんてものも結構見かけました。そういう人が実にスゴい人だったりします。

       私の世界である京大放射線科にも結構こんな先輩がおられます。自分の好きな場所におさまると医局の人事異動を断って、そこにいついてしまう「仙人」がいっぱいおられます。私などもう医局から離れてしまっている人もいますが。

       医局という日本の中では結構権力のあるとされる組織でさえ、京大では結構自由があります。これは他の大学とはかなり違う点だと思います。


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