08.08.09(土）

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◆読書

　「点と点が線になる日本史集中講義」（井沢元彦；祥伝社黄金文庫）

　井沢先生が日本の歴史学の問題点を指摘しています。

　宗教の影響をあまり重視しない

　聖徳太子をつき動かしたのは仏教ですし、平城京から長岡京に遷都したのも宗教勢力から逃れるのが第一の原因ですし、興福寺、比叡山の影響は絶大ですし、一向宗の影響も大問題でした。そんな大それた出来事でなくても社会の底流に宗教感というものが飛鳥時代以降ずっと流れているのです。

　そして庶民のみならず、権力者に及ぼす宗教の影響は非常に大きなものです。

　歴史は人間の心理を織り成して作られるものです。

　もっと宗教学や心理学を勉強しないと歴史はわからないでしょう。歴史学者も司馬遼太郎の小説を読んだほうがよっぽど進歩したりして。^^;