タスマニア島に住むウォンバットはコアラとは共通の祖先を持つ(10万年前に別れた)有袋類です。
おもしろいのはお腹の袋の入り口が下向きに付いていることです。
もしカンガルーがこうなっていたら、母親が飛び跳ねれば子供は落っこちてしまいますよね。
ウォンバットは跳ねません。四足で這い回る動物なのです。
母親がエサ(草食)を食べている間、子供も顔を出して草を食べられます。
もし袋の入り口が上向きに付いていたら、母親が移動するたびに地面のデコボコで子供の頭はボコボコになってしまいますね。
ウォンバットは地面に穴を掘って巣にしています。穴を掘るときに前足で除けた土が袋には入りません。
きっと上向きについていたウォンバットの祖先は袋の子供が袋の中で生き埋めになって絶滅したのでしょう。
うーん、進化ってすごい。