バイオエタノールは空気中のCO2を増やしません。糖が植物内で作られる段階(光合成)で空気中のCO2を取り込むので、燃やしてCO2が出てもそれが元に戻るだけですから差し引きゼロ。
北米でのバイオエタノールの原料はトウモロコシです。
CO2問題はクリアしても大切な食料を燃料にしていいのか、という問題があります。地球規模では食糧不足ですから。
それに比べるとブラジルの場合はサトウキビを使っています。砂糖は世界的に見て需給は安定しているので、トウモロコシより食糧問題は少ないです。
アフリカの貧しい国でもサトウキビは採れますから、石油の出ないアフリカもこの技術を導入すればエネルギーを買わなくてすみます。うまくいけば輸出もできるでしょう。
日本はバイオエタノールに冷たいと言われますが、じつは細々とセルロースを原料にした研究が進められています。花粉症の元凶であるスギ(農水省の負の遺産)を使えば1石3長でしょうね。