オーストラリアのグレートバリアリーフあたりにいるクラゲです。
強毒を有するので、地元では毒クラゲというとこいつのことに決まっているようです。イルカンジは原住民アボリジニの部族名から来ています。
長さ 50cmの触手を持ち、雨期にときどき大量発生します。
刺されると血圧上昇(ときに収縮期圧
300に達する)、モルヒネの効かない激痛をきたし、死亡することも少なくありません。
無色透明ですので、目の悪いダイバーの方はご注意を。イルカンジだけに、なにかいる感じがするという直感が大事ですね。
おもしろいなと思ったのは、刺されると男性で勃起を来すことがあるので、この毒から勃起不全のクスリを作ろうとしている人がいるようです。
このクラゲを大量に捕らえて乾かして粉末にして、「バイオグラ」(天然+クラゲから命名)とでも名付けてネットで売れば大もうけできるかもしれません。しかし、血圧がぐっと上がってコロッといくのは急性冠動脈疾患をきたすことのある本家バイアグラと似ていますね。