「日曜日の住居学」(宮脇 檀;講談社+α文庫)
1995年の本ですから少し古いです。土地神話が健在の頃なので、ちょっとクビをひねるときがありました。
「焼跡で死んでいった妹への追憶が野坂昭如の文学の原典だし」と書いてありましたが、この人もだまされていたのかどうか。
「火垂るの墓」は実話ではありません。
実際はこうありたかったという野坂昭如の願望と贖罪のために書かれた話ではありますけれど。
どんなにきれいな家を建てても生活が汚いと意味がないと書かれてあって、これは私もちょっと恥ずかしい。男はコレクターの要素が多分にあり、私の場合は確実にあり、すぐにモノが床にあふれかえってしまいます。
この本を読み終わって、せっせとモノを片づけてきれいに住みたいな、と思うようになりました。